色の見え方の違いとは

                                

 人には先天的・後天的に様々な色覚があり、色の見え方は人によって様々で同じではありません。例えば日本人男性の20人に1人(=5%)は、赤と緑の区別がつきにくい、色弱と呼ばれる色覚特性があります。

赤と緑の区別をする色使いは、20人中19人に合わせているに過ぎません。そういった区別をする必要のない色使いなら、全員が色の識別に不便を感じ無くなります。

誰もが認識できる色使いのことを「カラーユニバーサルデザイン・CUD)」と言います。

色は見る人の心を動かす力をもつと同時に、情報を整理し強調することで、より分かりやすく効果的に伝える力もあります。

例えば、電車の案内図・時刻表、家庭に配布されるごみの収集カレンダー、天気予報の地図、ホームページ、家電製品・OA電子機器のランプなどには、たくさんの色が使われています。

ところが色の組み合わせによっては、かえって情報が伝わりません。間違いや勘違いを起こす、そこに情報があることすら気がつかない、ときには危険な目に遭う「色彩情報の弱者」が生まれます。

情報が伝わらない大きな理由は、「色はみんなが同じように見えている」という前提です。実際には、見分けやすい色と見分けにくい色は人それぞれ違います。

色彩情報があふれる今、色覚の多様性を理解し、すべての人に分りやすい、「人にやさしい色づかい」が求められています。

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